MMORPG にとって、 bot や cheat を生みだす hacking は、maker と user の双方に頭の痛い問題です。 問題の一つは、これが果てしない鼬ごっこであり、 改善のためのコストを継続的に投入しなければならないことにあります。
そういう意味では、 EverQuest(英語版)は、よく頑張っていると言えるでしょう。 なにより不正行為に対する最大の抑止力となっているのは、 不正利益に対して SOE が(大抵は)素早く対策する姿勢が周知されていることです。
(一方 EQJE では patch が英語版に一年以上遅れていて、 US EQ では対策済みということで公開された cheat が通用し、 さらに GM の 24 時間サポートも終了するようで、 不正行為やり放題という恐ろしい状況の一歩手前に……)
しかし、SOE のような大手ならともかく、中小の MMORPG maker にとって、 このコストを支払い続けるのは困難です。 そこで anti-hacking solution を外部から調達する例が増えています。 その中でも特に有名なものが、INCA Internet 社の nProtect GameGuard です。 nProtect は特定の hacking tool を遮断するだけではなく、 一般的な hacking に特徴的に用いられる手法をも、ある程度は検知するようです。
その結果、たとえば KeyBat のように、本来まっとうなツールであっても排除される例などもありますし、 また、web browser が使えないといったような user に過剰な不便を強いるケースもあり、 boter/cheater 対策として評価の声がある一方、 「nProtect の導入された MMORPG は遊ばない」と言うプレイヤーもいるようです。
さて、この nProtect と EverQuest がどう関係するのかというと、 実は中文版 EQ のダウンロードパッケージの中に nProtect の 実行ファイル(FindHack.exe)が含まれているのです。 ただ、patcher を起動してみたところ、 実際に nProtect が動作しているような気配はありませんでした。 とはいえ、Gamania が nProtect の導入を検討したことがあるのは確かでしょう。
それにしても、この nProtect の件といい、 SOE の担当者が見たらきっと鼻で笑うようなイベントの数々といい、 どうも Gamania という会社は、 EverQuest がどういうゲームで、そしてどういう文化を持ったものなのか、 さっぱり理解していない気がします。